
総合型選抜(AO入試)が変えたものとは? 窪田氏〈左〉(撮影:梅谷 秀司)、神保氏〈右〉(写真:本人提供)
WHO(世界保健機関)によると「2050年には世界人口の約半数が近視になる」と予測され、世界ではさまざまな近視対策が取られている。特に近視の子どもは年々増加しており、日本でも小学生の半数以上が近視である。今や国をあげて取り組むべき課題といわれる近視だが、日本ではまだその重要性がほとんど知られていない。
今回は、「近視は予防に取り組むべきリスクの高い疾患」だと啓蒙活動をする眼科医の窪田良氏と、アジア太平洋の安全保障に詳しい国際政治学者の神保謙氏による対談を実施した。
第3回はこれまでと視点を変えて、日本でも浸透している大学総合型選抜をテーマに、いち早く導入を進めた慶応義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)のリアルについて、自身も総合型選抜(AO入試)で大学に入り、現在はSFCの総合政策学部の教授を務めている神保氏に聞く。
入学後、伸びる学生と伸び悩む学生は何が違うのか
窪田:前回は、中国の「宿題、学習塾禁止令」など、教育改革についてお話をしました。その背景には、もっと子どもが外で遊べるようにする近視対策としての一面だけでなく、今後必要となる人材を育成する目的もあると。
近年では日本でも多様な人材を育てるために、総合型選抜が積極的に取り入れられています。神保先生は総合型選抜(AO入試)のパイオニア的な存在でもある慶応義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)のご出身で、現在はSFCの総合政策学部の教授として、AO入試組の学生さんたちとも接していらっしゃいますよね。
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