プロインタビュアー直伝!初対面でも「話が弾む」会話のコツ 「新生活のスタート前に知っておきたい」 スムーズな会話を引き出す質問術とは?

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ですが、今では楽しんで参加できるようになりました。なぜなら、各界に太い人脈を持つある方からかつて教えていただいた質問術があるからです。それは、お相手の現在→過去→未来を順番にうかがう、というものです。

この質問術を使うことで、こちらから何をうかがうか都度悩むことがなくなりました。おかげで以前ならわずか3分の会話が永遠のように感じられたのに、今ではあっという間に15分過ぎてしまっていたということも珍しくありません。

かなりの高確率で相手との共通点が見つかる

以下は、僕がある交流会の場で出会った方とのやりとりです。実際はここまでかっちりした「一問一答スタイル」ではありませんでしたが、わかりやすく理解していただけるようあえてその他のやりとりは省略しています。

早川――いまどんなお仕事をされているのですか。(現在)

お相手――心理カウンセラーとして開業しています。

早川――どんな悩みを抱えた方が多いのですか。(現在)

お相手――○○な方や○○な方が多いですね。

早川――どこで開業なさっているのですか。(現在)

お相手――○○です。

早川――なぜこのお仕事を始められたのですか。(過去)

お相手――心の病にかかった友人を見て、助けられたらと思ったからです。

早川――開業にあたりいちばん苦労されたことは何ですか。(過去)

お相手――最初のクライアントを見つけることと、カウンセリングルームなど固定費の支払いです。

早川――これからどんな展開をしていきたいですか。(未来)

お相手――○○にチャレンジしていきたいですね。

面白いのは、この手法でお話をうかがうと、かなりの確率でお相手と自分の共通点や興味深い話が見つけられることです。

事実このカウンセラーの方とのやりとりでは、僕自身がかつて自律神経を患ったことをきっかけに臨床心理士を志した時期があったことなどを明かし、初対面とは思えないほど深い部分まで語りあうことができました。

ですから、たとえ「この人とはちょっと合わなそうだな」と感じるような方とも、先入観にとらわれず現在・過去・未来をうかがってみることを強くおすすめします。

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