「メモしないの?」「あ、スマホで録音してます」…新入社員の「スマホ録音メモ」はなぜ上司を不機嫌にさせるのか?

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スマホを持つスーツの男性
スマホへの録音をメモ代わりにすることがなぜ上司をイラッとさせるのでしょうか(kouta /PIXTA)
スマホに録音するのだってメモはメモ。そうわかっていても、上司や先輩としては、新入社員が手書きのメモを取らずにスマホで録音する姿勢に、違和感、もっといえばいらだちを覚えてしまうものです。
この違和感はどこからくるものなのでしょうか?
ナマケモンが教える 社会人1年目の仕事術』を監修した実務家の太田亮氏は、メモを取る行為は単なる記録ではなく、相手への敬意や信頼を築く「仕事のスキル」だと説きます。本記事では、一見無駄に見えるタスクの本質を捉え、周囲の評価を勝ち取るための仕事術を解説します。

メモを取る人からは聞く姿勢が伝わる

新しい業務の手順や指示を正確に覚えるために、メモは欠かせません。

記憶だけに頼るとあいまいになりやすく、うろ覚えのまま進めるとミスにつながる可能性もあります。

メモがあればあとで確認できて、上司に同じことを聞く必要もなくなります。

ミスをしたときも、メモをした上でミスしたのなら、メモをしなかったときに比べて、その後の改善方法をより具体的に検討できます。

スマホによる録音の文字起こしやAIの要約といった便利なツールも活用していいのですが、メモを取る行為は相手への“敬意”の表れでもあります。

上司や先輩から見ると、「ちゃんと聞いているな」 という印象になり、信頼を得るきっかけになります。メモそのものはもちろん、「受け止めている」という姿勢も大切なのです。

録音などのデジタルツールを使うにしても、TPOを踏まえてメモと録音を使い分けることが有効です。

社内会議の議事録、教育研修などであれば録音でもいいかもしれません。

一方で顧客との商談は相手によっては録音に抵抗感を感じる方や、商談のテーマによっては録音が不適切なケースもあるため、避けた方が無難です。

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言わずもがなですが、相手に対して許可を取らずに無断で録音をしていたとすれば、隠しどりのようで失礼にあたります。

また仕事でミスをして、上司や先輩から注意や指導を受けているにもかかわらず、その指導内容に対して録音を始めるのも、相手に与える心象は悪いです。

効率・正確性の観点ではデジタルツールが優れていたとしても、メモを取らずにスマホを掲げている姿勢では、謙虚さや前向きな姿勢は相手には伝わりません。

つまり、メモを取ることは、自分のためだけでなく、相手の“安心感” にもつながるのです。

仕事では、実務能力と同じくらい印象作り(パフォーマンス)も大切な要素の1つ。「ちゃんと聞いてくれている」という印象は、信頼関係のスタートラインになります。

職場では“印象”も評価の一部。メモを取るだけで「感じがいい」「信頼できる」と思われることは少なくありません。

印象作りも、仕事の立派なスキルなのです。

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