中国制裁「克服」の米ドローン大手スカイディオ エヌビディアのチップ積みAI自律飛行、KDDIと連携し狙う高市・防衛市場
――Skydioはどのような会社ですか。
中国以外のドローンメーカーとして世界最大手だ。本社、設計拠点、製造拠点はいずれもアメリカにある。市場で大きな存在感を持つ中国メーカーと競う欧米勢を主導する立場にある。
事故や災害の現場で活用する「Drone as First Responder」(DFR、第一対応者としてのドローン)というコンセプトを掲げ、防衛、公安、産業の各分野で存在感を発揮している。
AI技術で電線も木も自律的に回避
主力製品の「X10」は非常に高性能だ。機体には上下6基のカメラを備え、可視光のほか熱を感知するサーマルなど最大5種類のセンサーを搭載できる。夜間でも、隠れた人の姿を捉えたり、爆発の状況を確認したりすることが可能だ。
AIによる自動衝突回避機能も標準搭載している。コントローラーによる操作だけでなく、ブラウザーを用いた遠隔地からの操作も可能だ。進行方向に送電線や樹木などの障害物があると検知すれば、自律的に回避する。何らかの理由で機体が停止した場合に備えてオプションのパラシュートもある。こうした性能によって競合との差別化ができており、われわれが目指す「インフラとしてのドローン」を実現できる機種だ。
――便利な未来が想像できます。
未来ではなく、すでに実現されている。
機体だけでなく、ドローンを格納するドックも重要な要素だ。ドローンはドックから飛び立ち、自律飛行や遠隔操作による任務を行い、自律的にドックへ戻って充電する。
現在、世界中で1日に2000回以上Skydioのドローンが飛行しており、前年比で278%増となっている。累計提供台数は6万台を超え、総飛行回数は300万回以上だ。顧客数は世界で3800に及ぶ。





















