西友を「トライアルが買収」何がそんなに凄いのか ジャイキリだが、シナジーしかない買収だ

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一方、店舗数や売上高と比較すると、ドンキは異様な利益率の高さを誇っていることがわかる。現状のトライアルと西友の利益ではまだまだ太刀打ちできない。

西友×トライアルの化学反応は起きるのか

けれども、先ほど述べた通り西友の営業利益率は高く、そのノウハウとトライアルの化学反応が起こったときにグループの営業利益が飛躍する可能性も十分ある。PPIHの高い壁にどう立ち向かえるのか、注目度が高い。

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上記はすべて、単純に西友とトライアルのデータを合算して他社と比較したものだ。

ただ、概して言えるのは、これまでは利益でいえばPPIHのドンキが、スケール感でいえばイオンが強かった市場に対して、あらゆる局面から揺さぶりをかけるのが西友・トライアルの統合だということだ。

しかも、2社のシナジーによる変化は、どうも大きそうである。これからのトライアル・西友の動き方によっては業界の勢力図に大きな変化が起こる可能性がある。

GMS3社の熾烈な争いが始まりそうなのである。

【もっと読む】都民が驚愕「トライアル」買い物したら便利すぎた 西友を買収!新時代のGMSはこんなにも凄かった では、新時代のGMSトライアルの凄さについて、チェーンストア研究家の谷頭和希氏が詳細に解説している。
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