イラン攻撃が北朝鮮に与えた影響は?
箱田:最高人民会議は日本のメディアでしばしば「国会に相当する」と報じられます。
坂井:憲法の規定上は、「国の最高主権機関」です。立法権に加え、国務委員長や内閣総理らの選出、国家予算・決算の承認、条約批准などの権限を持ちます。
箱田:その会議の中、外交分野では何が語られましたか。
坂井:国務委員長に再選された金正恩(キム・ジョンウン)氏の「施政演説」を通じて、国際情勢が「予測不可能」だとの認識を示し、「最も確実かつ永久的で信頼できる選択肢」として、核戦力をはじめとする軍事力強化の方針を改めて主張しました。一方で、外交面での新機軸展開の可能性も示唆しました。
箱田:新機軸?
坂井:「敵が対決を選択しようと、平和共存を選択しようと……いかなる選択にも対応できる」と柔軟対応の含みも残しました。また、不確かな国際政治情勢への対応のために、「国益守護を第一の原則」とし、「かつての古い基準、古い物差しに合わせられていた外交慣行から抜け出す」などと主張しました。
箱田:何を言わんとしているのですか。
坂井:実際に何を念頭に置いたものかは明らかでありませんが、アメリカのトランプ大統領の訪中を契機とした米中対立の緩和や、ウクライナ戦争終結後の米ロの関係改善など、北朝鮮にとって好ましからぬ事態を想定した可能性があります。





















