スタバ「市民の反対で出店中断」に見る公園の変容 変化する公園のあり方に我々は適応できるのか?
一方、他の地方都市と同じく中心市街地の荒廃が進み、商店街はシャッター通りになってしまっている。スターバックスはそんな中心市街地にある水城公園に作られることになっていた。
元はといえば、2024年8月に「水城公園飲食施設出店者募集事業」によって公園内への飲食事業者の募集が行われたのが始まりだ。
応募要項には「水城公園を市民や観光客の交流拠点とし、地域の活性化と水城公園の更なる魅力向上の創出を推進する」とあり、これを叶えるために民間事業者の募集が行われたわけである。
この結果、手を挙げたのがスターバックス。市による審査を通過して晴れて協定締結となり、2025年12月の開業に向けて2025年2月から工事が着工する予定だった。
この街にスタバはいりません!?
しかし、である。
ここで市民団体からの反対が起こる。行田市民8名からなる「行田の明日を考える会」によって出店反対の署名が300件ほど集まったのだ。
行田市は反対署名を行った人々を尋ねて事業概要の説明をするなどの対応策を行ったが反対運動は収まらなかった。
「行田の明日を考える会」がスターバックスの日本法人本社にも嘆願書を送ったことにより、スターバックスコーヒージャパンが計画の見直しを発表。今回の頓挫に至ったわけだ。
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