なお、脂肪肝を治してダイエットを成功へ導いていくには、ひとつ重要なポイントがあります。
それは、「カロリーではなく、糖質量を基準にしてやせる」という食の意識を徹底することです。
そもそも、カロリーの高い・低いで食品を選ぼうとするのは無意味です。カロリーの高い食品には、肉、卵、乳製品などがありますが、これらはたんぱく質や脂質が豊富であり、カロリーを抑えようとして摂取を減らしてしまうと、体に必要な栄養素まで不足する事態になりかねません。
やせるために控えるべきは「カロリー」ではなく「糖質」です。ごはんやパン、麺類、甘い飲み物、果物、スナック菓子などの糖質を多く摂っていると、血糖値が急上昇します。
すると、膵臓からインスリンが分泌されて血糖値が下げられるわけですが、このインスリンには体内の余分な糖質を中性脂肪に変えてため込もうとする働きがあるのです。
すなわち、体に脂肪を蓄えて太ってしまうのは、血糖値を急上昇させるような糖質の多い食べ物を摂りすぎているのが原因。だから、ダイエットで脂肪を落としたいのなら、(カロリーの高い・低いではなく)糖質量が多いか少ないかを基準にメニューを選び、なるべく血糖値が急上昇しないようにコントロールしていくのがセオリーとなるわけです。
「そば」を食べ続けていると逆に太る
「カロリー」と「糖質」の比較で、よく例に挙げられるのは「ステーキ」と「そば」です。
高カロリーのステーキ(単品)を食べても血糖値に変化がないのに対し、低カロリーのそばを食べると血糖値が急激に上昇します。ステーキはほとんど糖質が含まれないのに対し、そばは糖質が多いため、てきめんに血糖値が上がってインスリンが分泌されるのです。ですから、やせようと思って低カロリーのそばを食べ続けていたりすると、逆に脂肪を蓄えて太ってしまうわけです。
要するに、ダイエットの際、食品のカロリー量を細かく気にしたり、いちいちカロリー計算をしたりする必要はないということ。みなさんも、やせたいならば、いますぐカロリー計算をやめて、その代わりに糖質摂取量を気にかけるようにしてください。
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