「外国人材をどう定着させるか」コメダ珈琲店の秘訣 離職率高い飲食業界の問題を「現地採用・教育」で解消へ
「コメダトレーニングセンター」設立のために、コメダ珈琲店本部が200本以上の研修動画を作成しました。このプログラムでは日本語の習得に加え、コメダ珈琲店で働くために必要な接客用語やマナー、衛生管理、食材の取り扱い方法など、店舗運営に欠かせない知識を学びます。

さらに、全商品の作り方やコメダの経営理念についても来日前に学習しているため、即戦力として活躍できることに加え、質の高いサービスを提供できる人材の育成を目指しています。
この特別なプログラムの導入により、来日後の研修費を抑える効果も生まれ、企業・外国人スタッフ双方にとって大きなメリットとなっています。
優秀社員が続出
しかし2020年3月19日、日本政府は新型コロナウイルス対策として外国人の入国禁止を発表。さらに2021年2月1日にはミャンマーで軍によるクーデターが発生しました。
それでも、コメダ珈琲店で働くことを夢見る「コメダトレーニングセンター」のミャンマー人たちの希望を叶えるため、コメダ珈琲店本部は受け入れを決意。こうして、2022年6月には43人がついに来日を果たしました。
東京、名古屋、沖縄などの直営店に配属されたミャンマー人材はいずれの店舗でも高い評価を受け、アルバイトスタッフが選ぶ優秀社員に選ばれるなど、その実力を発揮しました。こうした1期生の成功を受けて2期生の育成が開始され、2024年6月に新たに12人が来日しました。
2期生の来日直後に行われた歓迎会では、全員がすでにコメダ珈琲店の理念やメニューを覚えていただけではありませんでした。
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