「膀胱がん週1通院」院内6時間のスケジュール公開 がん患者にとってまるで格闘、精神的にも体力的にもクタクタに

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治療はすべて終了した。最後に1階に降りて会計を済ませ、病院近くの薬局で医師に処方された薬を購入する。8時前に病院に入り、すべてが終わったのは13時30分過ぎ。およそ6時間にわたる“格闘”である。

自宅と病院の往復を加えると約7時間。入院時以外は、これをほぼ週1回繰り返してきたのである。がん患者にとって週1度の通院はかように大変なイベントであり、精神的にも体力的にもクタクタになってしまう。

病院近くの院外薬局に大きな違い

大学病院の周辺には大小合わせて10カ所ほどの院外薬局がある。最初のうちは外来病棟の近くにある大きめの薬局を利用していたのだが、バス停の前にあることもあり常に混んでいた。

ひどいときは受付を済ませてから1時間ほどかかることも。さすがにバカらしくなり、まったく別方向にある小さめの薬局に変えてみた。

これが正解だった。無料の飲料提供機が設置され、小さな子ども向けの絵本や遊べるスペースもある。トイレは最新式でバリアフリー、そしてフリーWi-Fiも完備。薬剤師の対応も丁寧で待ち時間も短い。同じ院外薬局でもずいぶんと違うものである。

山田 稔 ジャーナリスト

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やまだ みのる / Minoru Yamada

1960年生まれ。長野県出身。立命館大学卒業。日刊ゲンダイ編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会、地方関連記事を執筆。雑誌『ベストカー』に「数字の向こう側」を連載中。『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』『分煙社会のススメ。』(日本図書館協会選定図書)『驚きの日本一が「ふるさと」にあった』などの著作がある。編集工房レーヴのブログでは、最新の病状などを掲載中。最新刊は『60歳からの山と温泉』(世界書院)。

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