この非公開はメールアドレスなしで登録できるというわけではなく、非公開用のメールアドレスを作り、それを使って登録するという仕組みだ。非公開を選択した場合、ランダムな文字列の後に「@privaterelay.appleid.com」がついたメールアドレスが自動で作られ、それを使ってログインなどができるようになる。そのアドレス宛に届いたメールは、Apple Accountに登録したアドレスに転送される。

ただし、すべてのサービスが「Appleでサインイン」に対応しているわけではない。このようなときも、iCloud+であれば、非公開用のメールアドレスを新規に作成し、それを使ってオンラインのサービスに登録することができる。メールアドレスの作成は次のとおり。まず、「設定」アプリからアカウント名をタップし、「iCloud+の機能」から「メールを非公開」を選択する。
次の画面で「新しいアドレスを作成する」を選ぶと、非公開用のメールが作成される。こちらのアドレスはアットマーク以下が「icloud.com」になっている。提示された文字列でよければ、「続ける」を選択。次に出てきた画面では、アドレスにラベルをつける。どのサービスに登録するメールアドレスかわかりやすいよう、名前を書いておくといいだろう。
これなら、仮に登録しているサービスから情報が流出してしまっても、大元のメールアドレスが漏れてしまう心配がない。情報流出の発表があったり、そのメールアドレスに迷惑メールが届いたりするようになったら、新しく非公開のメールアドレスを作り、登録し直せばいい。いわゆる“捨てアド”を作れる機能だが、メールアドレスを公開したくないときに便利な機能と言えるだろう。
ストレージ容量を家族で共有
iCloud+を使うと、最大で5人まで家族とストレージ容量を分け合うことができるようになる。これを、ファミリー共有と呼ぶ。例えば家族3人でそれぞれが50GBプランを契約すると、ストレージ容量は合計150GBで、料金は450円かかる。これに対し、1人が200GBプランに入り、ファミリー共有でその容量をシェアすれば、料金は450円のまま、ストレージ容量だけが50GBアップすることになる。1人あたりの容量に直すと約66.6GBで、16.6GBほど容量が拡張される。
同様に、家族4人で200GBプランを契約している場合、ストレージ容量の合計は800GB、料金は1800円かかる。この場合、ファミリー共有で1人が2TBプランを契約すると、料金は1500円に下がり、1人平均500GBに容量が大きく増える。家族3人だと料金はわずかに上がってしまうが、使える容量が3倍以上になる。1人で契約するより、家族でまとめたほうがおトクになるというわけだ。
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