結婚前向き人口の男女差が大きければ大きい(男余り)ほど、男性の不本意未婚率は高まり、その相関係数は0.5062と強い正の相関となります。
であれば、男性の不本意未婚率の高いところは女性の結婚前向き人口を増やすことが解決策と思うかもしれません。しかし、残念ながら、女性の結婚前向き人口が増えて、結婚前向き人口の男女差が縮小されればされるほど、今度は女性の不本意未婚率は増加します。その相関係数▲0.6076という強い負の相関があります。要するに、結婚に前向きな男余りであったほうが女性の不本意未婚は減るということです。
いうなれば、地方においては、男性の不本意未婚という犠牲の上で、結婚したい女性の結婚が作られているということになるでしょうか。なかなかうまくいかないものです。
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東京では「結婚したい女余り」
ちなみに、女性の不本意未婚率が最も高い全国1位は東京ですが、東京の場合はそもそも未婚人口の男女比もほぼ変わらない上に、こと結婚前向き人口男女差はむしろ10%ほど女性のほうが多くなります。つまり、地方とは真逆に、東京では「結婚したい女余り」となっているというわけです。
ですから、婚活パーティーなどに出かけて行っても、参加人数は男性より女性のほうが多いという事態も発生しています。結婚相談所に駆け込んでも、「ロクな相手がいない」と嘆くのもそういうことでしょう。
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