その不本意未婚率を都道府県別男女別に並べたものが以下のグラフになります。

全体的に不本意未婚率は、女性より男性のほうが高く、男性47%、女性43%で、男性の約5割、女性の約4割が「結婚したいのにできないまま」の不本意未婚ということになります。が、当然、これも都道府県によってばらつきが出ます。
全体的にざっくりいうと、東京、大阪、福岡などの大都市では男女差がほぼありませんが、地方になればなるほどその差が拡大します。特に、東北から北関東、甲信、中国四国地方などは不本意未婚の「男>女」傾向が顕著です。
地方における未婚男女人口の歪さ
この要因のひとつとして、そもそも地方における未婚男女人口の歪さがあると推測できます。地方から若い女性が都会に流出するというニュースも話題になっていますが、そうした社会増減だけではなく、そもそも出生男女比が女100に対して男105で生まれてくるため、若い未婚男女で比較すれば必ず男余りになります。2020年の国勢調査で、未婚男女の人口差を計算すれば430万人の未婚男余りとなります、仮に、未婚女性が全員結婚したとしても430万人の未婚男性は余ることになるのです。
単純に、20~30代未婚人口男女差(日本人のみ)だけで見るならば、福島、茨城、栃木の3県がトップ3になるのですが、結婚前向き人口の男女差でいうと秋田がトップになります。つまり、秋田では結婚したい未婚男性が沢山いても、相手となる結婚したい未婚女性が少なく、結果男性側の不本意未婚が増えることになるわけです。ちなみに、秋田は婚姻率では全国最下位です。
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