京阪、地上から消えた京津線「三条―御陵間」の今 地下鉄開業で廃止、だが直通で広がった路線網

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びわ湖浜大津では琵琶湖の西岸を南北に走る京阪石山坂本線(いしやまさかもとせん)と乗り換えができる。石山坂本線の南端は石山寺駅。その名の通り、紫式部と源氏物語にゆかりの石山寺がある。北端は坂本比叡山口駅。比叡山延暦寺へのケーブルカー乗り場や、日吉大社への玄関口だ。

京阪800系 山科駅
京阪山科駅を発車する800系びわ湖浜大津行き(記者撮影)
【写真】「京都三条へ10分」とアピールする看板を掲げた、かつての京阪山科駅

ネットワークは拡大

京阪の広報担当者は「路線としては京阪本線と離れたものの、京都市営地下鉄東西線を介して嵐電や京阪電車鴨東線、その先の叡山電鉄へと接続し、ネットワークは広がっている」と説明する。

そのうえで「近年では、都市部の地下鉄、山岳鉄道、路面電車の『三刀流』路線として注目されている。京都市内各地と琵琶湖を直接結ぶ路線としての魅力を伝えるとともに、山科駅の『京の東の玄関口』化が実現すれば、山科から琵琶湖方面への観光ルートとしての利用もPRしていきたい」と強調する。

平安神宮や南禅寺など東山の観光地を訪れる機会があれば、かつて地上を走っていた京津線に思いを馳せてみるのもよさそうだ。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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