京阪、地上から消えた京津線「三条―御陵間」の今 地下鉄開業で廃止、だが直通で広がった路線網

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京阪電気鉄道の京阪本線は大阪の淀屋橋と三条を結ぶ。京都市中心部では鴨川東岸の川端通の地下を南北に走っている。1987年までは鴨川と琵琶湖疏水に挟まれた堤防の上に線路が敷かれていて、三条駅のホームも地上にあった。

1989年に三条から北へ、出町柳までの鴨東線が開業。現在は京阪本線と鴨東線は一体で運用され、淀屋橋―出町柳間を特急や快速急行が行き交っている。また、出町柳からは京阪グループの叡山電鉄が八瀬・鞍馬方面へ路線を延ばしている。

三条通と京阪三条北ビル
三条大橋東詰。京阪の三条駅と京都市営地下鉄東西線の三条京阪駅は地下にある(記者撮影)

京阪本線と地下鉄東西線

現在、地上からまったく線路は見えないが、三条大橋東詰の地下は南北と東西の路線が交差する鉄道の要衝となっている。東西方向には京都市営地下鉄東西線が走っていて、三条駅との乗換駅として三条京阪駅がある。

地下鉄東西線は太秦天神川―六地蔵を結ぶ17.5kmの路線。1997年の開業当初は二条―醍醐間だったが、2004年に六地蔵まで、2008年に太秦天神川まで延伸した。御陵(みささぎ)でびわ湖浜大津方面の京阪京津線が分かれる。

山科には京阪京津線、地下鉄東西線、JRのそれぞれに駅がある。三条京阪方面から地下鉄の山科でなく、京阪山科まで乗車した場合は、2つの事業者にまたがることになる。乗継運賃制度による割り引きはあるものの、高くなってしまうので注意が必要だ。

地下鉄三条京阪 地上出入り口
京都市営地下鉄三条京阪駅の地上出入り口。後方の広大な駐車場が再開発の予定地(記者撮影)
【写真】かつて三条駅の地上駅時代に駅舎などがあった跡地を再開発する計画がある。現在と過去の三条駅周辺を見比べてみる
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