ひろゆき「ひたすら本を読ませる教育は間違いだ」 日本人が知らない成績とシン読解力の相関関係
例えば、本書に掲載されている「具体例同定」の問題ですら、僕は、作り方に工夫の余地があるのではと思うんですよね。
② 祖父母からお年玉をもらったBさん
③ C銀行に勤めている人
④ D大学から奨学金を借りた人
RSTの問題文作りの難しさ
この問題の正解は④ということですが、この問題を、感情も常識も抜きにして、文章だけで判断するなら、まず①の「A銀行」の資金が不足している可能性がないとはどこにも書いてありません。
また、中学生が石油王の息子だったりして、100億円ぐらい持っているという可能性もないわけではありません。
すると、①も排除できないということになります。
つまり、「資金が不足している経済主体」とは企業のことで、銀行ではないという考えと、「資金に余裕がある経済主体」と言われて、中学生は含まないはずという考えは、勝手な思い込みなんですよね。
恐らく、学校の先生が問題を作っても、同じことが起こると思います。問題を作る側のリテラシーと、重箱の隅をつつくような部分も必要になってくるのではないでしょうか。
RSTは、知識がなくても解けるパズル問題です。文章の構造さえ理解していれば、小学校低学年でも大人と同じレベルまで解けると思いますし、逆に言えば、知識が足を引っ張るので、大人ほど間違えるところもあると思います。
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