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「人類より豚にふさわしい」と言われた嗜好品 教養として知りたい「カカオの知られざる歴史」

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  • 市川 歩美 ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト
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じつはこの「アーモンド」こそが、カカオ豆だったのです。しかし、コロンブス自身はこの「アーモンド(カカオ豆)」にはあまり関心を持たず、それ以上深く掘り下げることはありませんでした。

それもそのはず、彼にとって重要だったのは、新航路を開拓し、インドへ到達することだったからです。結果的に、コロンブスによってカカオがヨーロッパにもたらされることはなく、ヨーロッパでカカオが広まるのは、もう少しあと。スペイン人による、アステカ帝国征服後のことになります。

アステカ帝国からの貢物として…

イタリア人のコロンブスがカカオ豆を見かけてから17年後、今度はスペイン人の征服者エルナン・コルテスが、メキシコでカカオと出会うことになります。

1519年、スペイン国王の命を受けて新たな領土の征服に向かったコルテスは、海を渡り、現在のメキシコに到着しました。彼の目的は、スペインの勢力を広げること。コルテスは、湖の上に建設された美しい都市、アステカ帝国の首都テノチティトラン(現在のメキシコシティ)にたどり着きます。

そこで、アステカ帝国の皇帝モクテスマ2世と面会したコルテスは、ヨーロッパ人で初めて、カカオから作られた飲み物「ショコアトル」を味わったとされています。

おそらくそのときの感想は「うわっ、美味しくない……」だったかもしれませんが、それはさておき、彼はカカオがいかにこの地で大切にされているかを目の当たりにしました。

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