スカイマーク退任会長が明かす「失敗の本質」 井手会長に聞く、スカイ17年の軌跡<後編>
JALからジャンボを買う案もあった
エアバス製の大型機A380を導入し、国際線への進出をもくろんだスカイマーク。実は、当初はもっと“割安な”別の計画も検討されていた。
「2010年1月にJALが経営破綻した際、ジャンボ機(B747)を手放した。その12機をわれわれが買いたいということで、入札に応じた。1機10億円でまとめて買いましょうと。当時のキャッシュフローでは100億円ほどの投資も可能だと考え、ジャンボを使って国際線に行こうと話をしていた。
だが、即刻断られた。スカイマークに参入されれば、運賃は下がる。当然、敵に塩は送れないという話だろう。その結果、A380で進めることになった」
A380に加えて、スカイマークにとって大きな誤算となったのが、A330の存在だった。国際線の計画とは別に、需要の細る国内線でも挽回を目指した策だったが、結局は自らの首を絞めることとなった。


















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