最終目前の「タイプロ」何故こうも盛り上がったか timeleszと候補生、両者が主役の"物語"の終着点は?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これまで同番組はtimeleszと候補生、双方が主役と言って過言ではない、熱き人間ドラマで視聴者を魅了してきた。

審査する側とされる側として、異なる立場で巡り合った彼らが、最後は隣に立つ「仲間」になっていく――そんなドラマ性こそが、まさしく「タイプロ」の魅力の核である。

佐藤勝利
笑顔あふれるパフォーマンスの印象とは異なり、終始真剣な表情でオーディション参加者と向き合う佐藤勝利。職業としてのアイドルの実態がよくわかるやり取りになった(画像:timelesz [タイムレス]/YouTubeより)

ではtimeleszと候補生はどのようにして「仲間」へと近づいていったのか。これまでの審査内容をたどると見えてくる。

次第に本気度合いを増していく審査

振り返るとepisode1は、2次審査から幕を開けた。2次の内容は、課題曲の歌・ダンス披露とメンバーとの質疑応答といったもの。

課題曲のダンスを覚える気がない、グループのデビュー名を知らないといった候補生もいた中で、timeleszの終始冷静な対応は「企業の採用面接のよう」だとネットで話題になった。

菊池風磨
菊池風磨が発した「歌詞、忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」は、"菊池風磨構文"としてミーム化することになった。番組の反響を示す1エピソードと言えるだろう(画像:timelesz [タイムレス]/YouTubeより)

続く3次審査、4次審査では、候補生同士でチームを組んでパフォーマンスに挑む、グループ審査のフェーズへ。特に4次ではSTARTO ENTERTAINMENT俳優部の3名が審査に合流し、ひときわ目を引く存在感で番組に新風を吹き込んだ。

2〜4次審査での見どころは星の数ほどあるが、その審査内容そのものは、従来型のオーディションと大きな差はないように見えた。それが以降の審査過程では「timeleszとのマッチング」を重視したものへと、「タイプロ」独自の路線に切り替わっていく。

メンバーが掲げた“仲間探し”の着地点

ターニングポイントとなったのは、最新エピソードでもある5次審査だ。

5次では、timeleszの菊池風磨、佐藤勝利、松島聡がそれぞれ率いる3チームに候補生12名が振り分けられ、メンバーによるプロデュースのもと新曲を仕上げていくことに。

候補生同士でグループを組み、パフォーマンスを披露するという課題自体は、3次・4次審査と共通だ。しかしこの5次審査は、「timeleszと候補生がワンチームになって作品を作り上げる」点においてこれまでと大きく異なる。

次ページ「タイプロ」ならではのドラマ性
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事