最後に彼に、浪人して自身が変わったことについて聞きました。
「私は3浪を経験して、他者に対するリスペクトが大きくなりました。2浪目では自分のことばかり考えていて、誰かを蹴落としてでも受かりたいと思っていました。でも、3浪で初めて共通の目標を持つ友達ができて、『みんな同じように頑張っているんだな』という当たり前のことに気づき、 周囲の仲間と一緒に受かりたいと思えるようになったんです」
頑張ることは苦しいが、面白くて美しい
「あとは、お金を稼ぐことの大切さ・大変さを知ることができましたね。美大受験は、好きなことを真剣にする受験だと思うんです。真剣に取り組むのは、苦しくて、恥ずかしくて、面白くて、美しい。美大受験はこれに尽きると思います」
3浪の中で、人生を自分ごととして捉え、生まれ直し、好きなことと真剣に向き合ってきた彼だからこそ、普遍的でありながら、示唆に富んだ優しいメッセージを残すことができるのだと思いました。
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