「3億円当選」宝くじ売り場に並ぶ人が知らない真実 「数」だけを見て、「割合」を考えない危うさとは
宝くじ売り場の大当たり続出は利用者が多いだけ?
「この宝くじ売り場はすごい! 3億円が3人も過去に出ました!」と聞いたら、みなさんはどう思うでしょうか? おそらく多くの人は、「すごいけど、本当かなあ」と半信半疑になるのではないかと思います。全国のいろんな場所に、こうした「当たる宝くじ売り場」はあるわけですが、確率は同じはずなのに「当たる宝くじ売り場」「当たりにくい宝くじ売り場」が出るのはとても不思議ですよね。でも頭のいい人は、こういった宝くじ売り場を見て、全く別のことを考えるのです。
まずそもそも、なぜ「当たる宝くじ売り場」「当たりにくい宝くじ売り場」が出るのでしょうか? その理由はシンプルで、当選する人の「割合」は変わらなくても、「利用者」が多ければ、当選する人の「数」も多くなるからです。
仮に、10万人が買うA売り場と、100万人が買うB売り場があるとしましょう。
10万分の1で当たるくじだと仮定すると、A売り場は1人くらい当たっている可能性が高く、B売り場は10人くらい当たっている可能性が高いですね。確率的にはとても当たり前の話です。が、「何人買ったか」を隠すと、話がややこしくなります。
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