トランプ氏就任式に見た「男社会」への揺り戻し ビリオネアも民主党重鎮もいつの間にか"迎合"

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筆者が見たのはこの2団体だが、いまやさまざまな団体がトランプ氏の不規則発言などを理由に、活動を広げているように見られる。いずれにせよ、2017年に全米で数百万人が立ち上がった反トランプ派の勢いは影もない。

その代わり目立つのは、電気自動車(EV)大手CEOイーロン・マスク氏をはじめ、超富裕層のビリオネアや共和党穏健派、有名人、そして民主党重鎮のトランプ氏に対する"迎合"だ。

就任宣誓式にもIT大手トップが勢揃い

就任式前からフロリダ州にあるトランプ氏の自宅、マール・ア・ラーゴ「詣で」が加速した。イギリスのガーディアン紙のコラムニストは「へつらいには耐えられない」と書いている。

就任宣誓式にも、マスク氏ほか、メタのマーク・ザッカーバーグCEO、アマゾンのジェフ・ベゾス会長などが勢揃いした。まさに、トランプ政権が億万長者の男性グループに強いサポートを得ていることが一目で分かる。

トランプ氏の勝利集会に出席した息子のバロン氏(写真:Kent Nishimura/Bloomberg)

トランプ氏への迎合に走った主な人物、企業、団体は以下の通りだ。彼らの思惑は、自らのビジネスや活動がトランプ政権に批判されたり、攻撃されたりするのに巻き込まれないためというのは明らかだ。

TikTok(SNS企業)

中国企業バイトダンスが所有するTikTok(米ユーザー数は1億7000万人)は18日夜、「現在使えません」という表示が出て、アプリが利用できなくなった。

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