恐怖すら感じる「トランプの選挙集会」のリアル 若者=民主党支持の構図は完全に崩壊している
若者の支持者が急増
「4年前より選挙戦がパワーアップしている」――。共和党大統領候補で前大統領ドナルド・トランプ氏の選挙集会に4年ぶりに臨んで驚いた。初の予備選挙を1月23日に控えた東部ニューハンプシャー州マンチェスターで、1月20日のことだ。
1月20日午後4時、マンチェスター中心部で雪に囲まれたスポーツアリーナ前。この冬最低の気温で、マイナス9度、夜にはマイナス13度に冷え込む見込みだ。メモをとりたくても、ボールペンからインクが出てこないほどだ。
その中で1時間半後の開場を待つ人々がすでに1キロちかく並んでいた。最後尾に並ぶが、次から次へと肩をすぼめた人々が後ろにつく。後に米メディアの記事で知ったが、列の先頭にいた人々は、午前9時から並んでいた。酷寒の中のこの熱気とエナジーは、どこから来るのか。
会場に入って、驚くとともにショックを受けた。トランプ集会の取材はこれで7回目だが、以前に比べて若い人が目立つ。「トランプ支持者は、白人の高齢者」という過去の支持者像は消え、白人がほとんどだが半分は20〜30代ぐらいだ。アリーナの席は約2500人の支持者ですぐに埋まり、午後7時にトランプ氏が到着するのをワクワクしながら待っている。
集会の取材は、候補者を生で見ることだけが目的ではない。支持者の年齢や男女比、熱気、他の候補者の支持者層との違いなどを目撃する絶好のチャンスだ。候補者の演説はオンラインでも見られるが、上半身しか映っていない。声援を送っている数百人、数千人の支持者の表情や人種、男女比は伝わらないため、現場に行くしかない。
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