山火事で明るみに出たL.A.セレブの「桁違い」度 火事の数日後から不動産仲介の電話は鳴りっぱなし

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セレブを顧客に抱える不動産エージェント、ジョシュ・アルトマンは、「TMZ」に対し、パシフィック・パリセーズの家を無くした人の半分はもう戻らないだろうと語っている。

家を建て直すまでにかかる数年に子供は新しい学校に慣れてしまうし、土地をデベロッパーに売るつもりでいる人は少なくないそうだ。

彼らの多くはブレントウッド、ベル・エア、ビバリーヒルズ、サンタモニカなど近場に目を向けているが、もう同じ目に遭うのは懲り懲りだと、高速道路を1時間以上運転したところにあるニューポート・ビーチ(エンゼルス時代に大谷選手が住んでいた街)などを検討している人もいるという。

もっとも、2018年のマリブの山火事の時も避難し、今回も同じ家からまた避難したマーク・ハミルのように、危険だと知っていても長年住んだ場所から離れたくないという人もいるだろう。

数年後には別のセレブがやってくる?

いずれにせよ、選択肢を持てるというのは実に羨ましいことだ。それに、この人たちが戻らなかったにしろ、数年後、整備され、デベロッパーによって新たな美しい家が建てられて、ショップやレストランも戻ってきたパシフィック・パリセーズには、別の金持ちがやってくるに違いない。

ロサンゼルスは多様な人たちが集まる街。多様なのは、わかりやすい人種や出身地などバックグラウンドだけでなく、懐具合にしてもそうなのだ。気候が良く、都会なのに自然もあり、映画という華やかな産業のあるこの街には、お金のある人が集まってくる。こんな大きな自然災害を目にしても、おそらくそれはこれからもしばらく変わらない。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。
X:@yukisaruwatari
 

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