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山火事で明るみに出たL.A.セレブの「桁違い」度 火事の数日後から不動産仲介の電話は鳴りっぱなし

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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もっとも、お金があるのは誰もが名前を知るハリウッドセレブだけではない。ロサンゼルス、とりわけ今回被害に遭ったパシフィック・パリセーズには、大金持ちがたくさんいる。この火事は、思わぬ形でその事実を浮き彫りにすることにもなった。

インテリアやアウトドアスペースにもこだわった自宅や、価値あるアート、宝飾品、表彰状やトロフィーなど意味のある品々を失うのは、収入額に関係なく、誰にとっても辛い。

だが、「長年かけて一生懸命払い続けた住宅ローンが先月ようやく終わったと思ったら家が焼けた」「念願のマイホームを手に入れるために貯金をほとんど使い果たしたところで火事に襲われた」など、この先どうしていいのかと泣く一般人の姿が毎晩ニュースで報道される一方、家が無事かどうかわかるのも待たずにポンと次の豪邸を買う人たちも多数いるというのが、この街の実情なのだ。

すぐさま別宅の購入、賃貸に動く

「ロサンゼルス・タイムズ」が報じるところによれば、火事が起きた数日後から、一部の不動産エージェントは電話が鳴り止まず、大忙しの状態が続いているとのこと。家が焼けなかったにしても、周囲はめちゃくちゃで前と同じ生活にすぐ戻ることはできないので、近場の金持ちエリアであるビバリーヒルズ、サンタモニカ、ベニスなどに新たな一軒家を買おう、あるいは賃貸しようとする人たちがたくさんいるというのだ。

同じことを考えているライバルがたくさんいると知っているため、「言い値よりも高く払います」、賃貸ならば「1年分の家賃を前払いします」などというオファーもあるらしい。

保険金が出るには時間がかかるし、今はローンの審査どころではないから、それだけの現金を持っているということ。その余裕があるのなら、後で売ることのできる不動産は、買っておいても無駄ではない。

焦土と化した高級住宅街(写真:ロイター/アフロ)

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