栃木の名門ゴルフ場「花火大会」「街コン」の"勝算" イメージ変えるチャレンジングな取り組みとは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

きっかけは、コロナ期間中に地元である鹿沼の花火大会が中止になったことだ。中止のニュースを見て、「特定の人だけを入れて、コロナ対策をしっかりやれば、ゴルフ場で花火大会をできるのではないか」と考え、2020年9月に実施した。

「もともと社員から『ゴルフ場で花火をやりたい』というアイデアが出ていたんです。その社員の知り合いに花火関係者がいたこともあり、医療従事者に向けたチャリティとして企画しました」(範治氏)

花火大会は、鹿沼市を一望できる高台にある鹿沼72カントリークラブで実施。1尺玉も含め、72にちなんで720発の花火を打ち上げた。

2020年は持ち出しで開催し、翌年以降はチケット販売にした。テラス席はバイキングに飲み放題が付いて1人あたり1万円、駐車場席は同2500円。販売直後に完売したそうだ。

バンカーに花火台を設置した(写真:鹿沼グループ提供)

夏休みにゴルフ場を1日解放

同ゴルフ場では花火大会だけでなく、夏休みにゴルフ場を1日解放する「ごるふぁみふぇすた」を2013年から8年間、実施した。

ふぇすたには300~400人以上の子どもが参加し、スナックゴルフ(プラスチック製のクラブでテニスボール状の柔らかい球を打つゲーム)や、ゴルフカート試乗体験、コース内の池で遊ぶ「じゃぶじゃぶ池」、スイカ割り、屋台グルメ村などを楽しんだ。

コロナ禍以降、中止となったままだが、再開を地元の自治体から要請されているという。

ほかにも、レストランに導入したピザ窯を活用した「こどもピッツァ作り体験」や、鹿沼市出会いの場創造協働事業に連携して、夜のゴルフ場を活用した婚活イベント「しかコン」を開催。

ほかの運営ゴルフ場でも、ディナーやキャンプを楽しむ企画がある。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事