日米の医師試験合格を実現した「白紙勉強法」とは YouTubeで人気『最高の勉強法・効率的な覚え方』

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勉強している女性
学生だけではなく社会人でも資格取得のための勉強をする人が増えています(写真:symmyy / PIXTA)
アメリカで内科医として働く安川康介さんは、慶應義塾大学医学部6年生のときに、日本とアメリカの医師国家試験を同時並行で勉強し、2つとも合格。アメリカの医師試験ではトップ1%の成績で合格しています。勉強のノウハウをYouTube動画『最高の勉強法・効率的な覚え方』にまとめたところ、390万回以上再生され人気に。前記事に引き続き、安川医師の著書『科学的根拠に基づく最高の勉強法』より一部を抜粋、再編集してお届けします。

前記事では、再読やノートのまとめ、ハイライトを引く、といった勉強法が、あまり効率的な勉強法とは言えない、とお伝えしました。そこで本記事では、学習において科学的に効果が高いとされている効率的な勉強法についてご紹介します。

「アクティブリコール」を意識する

まず、学ぶために決定的に重要なのが「アクティブリコール(Active recall)」です。

なんだか難しい言葉ですが、簡単に言えばアクティブリコールとは「勉強したことや覚えたいことを、能動的に思い出すこと、記憶から引き出すこと」です。

「え? 記憶したいことを頑張って記憶から引き出す? それだけ?」、そう思われる方も多いかもしれません。

実は、これまでの学習に関する数多くの研究から、何かを記憶するためには、それを積極的に思い出す作業や、脳みそから頑張って取り出す作業こそが、決定的に重要だということが明らかになっています。

学術的にはアクティブリコール以外にも、想起練習・検索練習(Retrieval practice)、練習テスト(Practice test)と呼ばれることがありますが、同様の概念です。

多くの人は勉強に対して、下記のようなインプット中心のイメージを持っているのではないでしょうか。

インプットのイメージ
(画像:『科学的根拠に基づく最高の勉強法』)

例えば、ある教科書を100ページ読んだAさんと200ページ読んだBさんがいたとします。「どちらの人が多く学びましたか?」と聞かれたら、200ページ読んだBさんと答える人のほうが多いのではないでしょうか。

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