「声」は見た目よりものをいう 竹内一郎著

「声」は見た目よりものをいう 竹内一郎著

いつもプレゼンの反応がいま一つなのはなぜだろうか。なぜ後輩はAさんの指示には素直に従い、自分の指示には不満そうな表情を浮かべるのか。そんな悩みの原因は、ひょっとしたらあなたの「声」にあるのかもしれない。

100万部を超えるベストセラーとなった『人は見た目が9割』(新潮新書)において、顔つき・仕草・目つき・匂い等々、様々な非言語コミュニケーションの重要性を訴えた著者・竹内一郎氏。今度は、「声」に特化した非言語コミュニケーションの術を本書にまとめた。

まず第1章と第2章では、「ドラえもん」などアニメのヒットと声優の声との関係性を始め、大原麗子や桑田佳祐、歴代首相といった有名人の声の特徴分析を展開。誰もが知っている身近な例をふんだんに盛り込み、声がいかに高い伝達力を持っているのかということを明らかにしている。

そして誰からも好感をもたれる“澄んだ声”だけが「いい声」とは限らないと説く。たとえば、クラシックの歌声は美しいが、大衆が好む浪曲や小唄、演歌などにおける「いい声」は決してクラシックの概念では説明がつかない。さかなクンは心地よいとは言えない高い声が売りになっているし、朝の番組を担当するみのもんたや加藤浩次も、NHKのアナウンサーとは異なるちょっと癖のある声だからこそ視聴者が親しみを持つのだ。

「どういう声であれ、“生きるため”という目的を持って鍛え込まれたそれには、魅力が伴うもの」というのが著者の持論である。テレビや放送業界に限らず魚屋や八百屋も同様で、「まいど、安いよ!」という掛け声を道行く人に毎日発していくうちに、その人固有の魅力が備わっていくのだという。

では、ビジネスパーソンが自分の声を活かし、「いい声」を作るためには具体的に何をしたらよいのだろうか。著者は、営業職なら「活気のある押しの強い声」、金融マンは落ち着きがあって「高飛車にならない声」といった具合に、まずは「自分の生き方・目標をはっきりさせるのが最もよい」とアドバイスする。

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