ウクライナ軍が北朝鮮軍兵士2人を捕虜・尋問中 「訓練に行くと思っていた」捕虜の証言

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また保安局は「(北朝鮮軍の捕虜は)国際法の要件を満たす適切な条件で拘留されている」と明らかにした。

狙撃兵だという北朝鮮軍兵士捕虜(写真・ゼレンスキー大統領のTelegram)

ゼレンスキー大統領は、ウクライナの特殊作戦軍84戦術グループと空挺部隊が北朝鮮軍2人を捕虜にしたと明らかにしていた。1人は1月9日に捕らえられ、もう1人の拘束時期は言及されなかった。

ウクライナ保安局は、北朝鮮軍兵士捕虜について「北朝鮮がロシアの戦争に参加したという明らかな証拠」だ強調する。ウクライナのシビハ外相はSNSで「最初の北朝鮮の戦争捕虜がキーウにいる。傭兵ではなく、正規の北朝鮮軍だ」と明らかにした。

捕虜2人の処遇は不透明、ロシア送還も

ウクライナ当局がクルスクに派兵された北朝鮮軍兵士を捕虜にし身元を公式発表したのは今回が初めてだ。これまで北朝鮮軍兵士数人を拘束・捕虜にしたものの、重傷で全員死亡したと述べたことがある。

北朝鮮軍兵士2人が今後どのような処遇を受けるかは不透明だ。現段階では、ゼレンスキー大統領やシビハ外相の発言を見ると、ウクライナ当局は彼らを北朝鮮軍の捕虜に分類しているようだ。

北朝鮮軍兵士捕虜をロシアが「ロシア軍所属」と認めれば、捕虜の処遇などに関する「ジュネーブ条約」に基づき捕虜の地位が付与され、ロシアへ送還される対象となる。ロシアと北朝鮮の両方が自国軍所属ではないと主張すれば、彼らは「違法戦闘員」などとみなされ、捕虜の地位が認められない可能性がある。

一部では、当該兵士たちが韓国行きを希望する場合、帰順も可能だとの指摘もあるが、「すべての国籍の捕虜を捕虜として扱い、北朝鮮軍兵力もウクライナ人と交換する準備ができている」というゼレンスキー大統領のこれまでの発言から考えると、簡単なことではない。

北朝鮮軍は2024年11月から秋からロシアのクルスクに派兵された。派遣軍の規模は1万1000人程度と推定される。

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