まず「北朝鮮軍のロシア派兵」に関して、どのような情報が出されているか。
2024年10月15日にウクライナ国営ウクルインフォルムは、ウクライナ情報機関当局者の話として「約3000人の北朝鮮人がロシア軍の複数の部隊に所属している」と報道した。これまで、ウクライナ北東部ハルキウの戦闘で使われたミサイルが北朝鮮製だったこと、またウクライナと国交を接するロシア・クルスクやブリャンスク州で北朝鮮兵士の姿を確認したことをウクライナ側から明らかにしてきた。
また、インターネットメディア『ウクライナ・プラウダ』は2024年10月25日、「ロシア軍が北朝鮮兵士で構成される『ブリヤート特別大隊』を編制し、すでに18人の北朝鮮兵士が脱走している」と報じた。
ウクライナ情報機関の情報
10月17日にウクライナのゼレンスキー大統領は、「ロシア軍は1万人の兵士を動員する準備を進めており、一部がすでにロシアが実行支配している地域で活動している。ロシア軍は大きな損失を受けているが、ロシアの国内世論は動員に反対している。(必要な兵士数との)ギャップを埋めるために北朝鮮兵士を巻き込んでおり、これは深刻な緊急事態だ」と明らかにした。
同日、ウクライナ国防省情報総局トップのキリーロ・ブダノフ局長は、アメリカメディアとのインタビューで「ロシア東部での訓練中の北朝鮮部隊に1万1000人近くの北朝鮮兵士がいる」と打ち明けた。「11月1日にはウクライナに対する戦闘の準備ができている。まず2000人がロシアのクルスク州に向かう」と述べた。
10月18日には、ウクライナ戦略的コミュニケーション・情報安全保障センターがSNSで「北朝鮮兵士がロシア極東の訓練施設でロシア軍の装備を手にしている」とSNSで動画とともに明らかにした。翌19日にはアメリカのCNNが、同センターから入手したものとして「ロシアに到着した北朝鮮兵士の帽子や軍服などのサイズを記入する用紙が存在している」と報道している。
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