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住所非公開「ロールス・ロイス」特注専門の新業態 自分だけの1台を作るプライベートオフィス

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シンティラで採用されたセラミック製のスピリット・オブ・エクスタシー(写真:courtesy of Rolls-Royce Motor Cars)

イタリア語でスパーク(閃光)を意味する「シンティラ」をサブネームに持った、この特別なファントムは10台限定で、発売が発表される前にすべて売約済みとなったそうだ。

さらに難しい特別仕様を受注することもあるプライベートオフィス。特別中の特別ともいえるクライアントを迎える場所であることから、ロールス・ロイスでは、プライベートオフィスの位置を秘している。看板もほとんど目立たない。

問題は、クライアントの多くが超多忙で、「せっかくプライベートオフィスに来ても時間がとれないことだ」と、ソウルでビスポーク・クライアント・エクスペリエンス・マネージャーを務めるジェフリー・チョイ氏は言う。

スイスのホテル学校にも行っていたジェフリー・チョイ氏(右)は日本の顧客にもファンが多いという洗練されたマナーをもつ人物(写真:courtesy of Rolls-Royce Motor Cars)

「もちろん、家族でゆっくり相談にくるクライアントもいて、そんな方のためには子どもが遊べる施設も用意しています」

さきの「パール・カリナン」誕生のエピソードといい、子どものための施設といい、クライアントの家族と結びつくという在り方が、大変ユニークだ。

“アートピース”をオーダーする人物とは

最後に気になったのが、自分だけのロールス・ロイスを作った場合、「手放したくなったときはどうすればいいのか」である。セカンドハンドの市場はあるのだろうか。

「そういう話はあまり出ません。プライベートオフィスで制作する車両は、いわばアートピースですから。オーダーするクライアントの中には、100台ものクルマを所有している人もいます。あえて手放す必要性を感じる方は、いらっしゃらないのです」

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ベイズン氏の言葉に、プライベートオフィスで作られるクルマのクライアント像が表れている。といっても、それが誰なのかは、具体的にはまったく想像がつかない。それが、ロールス・ロイス・プライベートオフィスの世界なのだ。

【写真】富豪のためのロールス・ロイス、その「特別な仕様」を見てみよう(59枚)

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