悪質アダルトアプリの「恐喝」、正しい対応は さらに悪質・巧妙化する「ランサムウェア」

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利用者の個人情報をだしに金銭を要求してくるアプリが出回っています(写真:daboost / PIXTA)

アダルト動画を見ようとスマホの画面をのぞきこむと、顔写真を勝手に撮影されて、「500ドルを払わらなければ、写真をばらまくぞ」という脅し文句が表示される――。そんな世にも恐ろしいAndroid用のスマホアプリが見つかったとして、米セキュリティサービス会社が注意を呼びかけている。

問題になっているのは、「Adult Player」(アダルト・プレイヤー)というアプリだ。アダルト動画を見ようと起動させると、その人の写真を知らないうちに撮影する。

その後、「今すぐ支払わなければ写真をばらまくぞ」「スマホ内のデータを削除するぞ」という脅し文句を表示し、画面をロックして「身代金500ドル」を要求するというものだ。

犯罪に問われないのか?

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

米セキュリティサービス会社のサイトには、アプリを削除する方法も紹介されているが、人によっては、心臓が凍りつきそうなほど恐ろしいアプリといえるのではないだろうか。

こんな悪質なアプリを提供する行為は、何らかの法律に触れないのだろうか。深澤諭史弁護士に聞いた。

「今回のようなソフトウェアを『ランサムウェア』といいます。ランサムとは、英語で『身代金』という意味ですね。

これは、データのばらまきを予告したり、または逆にデータを暗号化して、『やめてほしい・復旧してほしいのであれば、金銭を払え』と脅迫するものです」

深澤弁護士はこう説明する。このようなソフトウェアを提供する行為は罪に問われないのだろうか。

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