"ふてほど"に登場「レトロ喫茶」で味わう至福の1杯 「相棒」「下町ロケット」など名作のロケ地を巡る

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お店のたたずまいは、まさに昭和にタイムスリップしてきたかのような感覚です。店名の「パルファン」とは、コーヒーの香りという意味。今のオーナーが、下北沢に今でもある同名のお店にほれ込んで、許可をもらって同じ名前をつけたのだとか。

店名こそ「すきゃんだる」に変えていましたが、外観はそのままドラマの本編に登場しました。実は松戸市は、主演の阿部サダヲさんの出身地でもあり、阿部さん自身も学生時代に、この近くによく通っていたのだそう。撮影は、松戸税務署前の道路を一部封鎖して行われたようです。

店内もとても懐かしい雰囲気で、開店以来44年間、丁寧に磨かれたいすやカウンターが、大切に使われています。ドラマの撮影は、実際には内部では行われておらず、店内を参考に別の場所で撮影されたとのこと。

喫茶店
ドラマに登場した店内カウンターと雰囲気がそっくり(筆者撮影)

「喫煙可」(希望者には灰皿が渡されます)というのも、“昭和感”満載です(ただし、煙草を吸わない方でも臭いなど気になりません)。カウンターには色とりどりのカップが並び、自身は2代目という女性店主がコーヒーを出してくれます。夜はバーとなり、3代目となるご子息の男性がカウンターに立ちます。

喫茶店の看板メニューは、ランチとして提供される「ナポリタン」(コーヒー付き1100円)。これぞ、昭和を代表する王道の喫茶店グルメですね。ドラマでも、実際にメニューとして登場しました。アツアツの鉄板の上に薄く引いた卵焼きと、その上に載ったナポリタンは、まさに“昭和の味”でした。コーヒーも味わい深く、ゆったりとした雰囲気でいただけます。

喫茶店
「これぞ喫茶店!」というナポリタンに垂涎(筆者撮影)

「ふてほど」の放送以来、昭和を懐かしむファンが後を絶たず、北海道や九州、さらに海外からも予約して訪れる人もいるのだとか。一躍、「昭和レトロ喫茶店の聖地」となりました。

知る人ぞ知る“ロケ地の名所”

つづいて、松戸から常磐線快速で1駅の北千住へ。東武スカイツリーラインに乗り換え7分の西新井駅西口から徒歩3分。昔ながらの雰囲気が嬉しい商店街のど真ん中、ビルの2階にあるのが、「シルビア」です。

喫茶店
数々の“名作”に登場した「シルビア」(筆者撮影)
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