"ふてほど"に登場「レトロ喫茶」で味わう至福の1杯 「相棒」「下町ロケット」など名作のロケ地を巡る

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「デルコッファー」とは、ドイツ語で「スーツケース」という意味で、旅に出たくなるような装飾や、コーヒーにも各地のブレンドがあって、オーナーのこだわりが感じられるお店です。

喫茶店
こだわりの店内装飾に、各地のブレンドが揃うコーヒーのラインナップ(筆者撮影)

ここの名物は銅板で焼いた自家製のホットケーキ。その場で調理してアツアツのままいただけます。また、アイスティーやクリームソーダなど、レトロな昭和のグラスで出てくることもポイント。どの写真も絵になることは間違いありません。

喫茶店
分厚いホットケーキにレトロなグラスに心が躍ります(筆者撮影)

姿を消しつつある「レトロ喫茶」

昭和にタイムスリップした「ふてほど」。そのロケ地としては、昭和の香りを残している「昭和レトロな喫茶店」がぴったりでした。

今回ご紹介したような昔ながらの喫茶店は、店内の装飾やクリームソーダなどの喫茶店メニューが「映える」として、若い人たちにも人気が出ています。しかし、残念ながらそういった好影響もむなしく、年々、その姿を消しつつあります。

喫茶店
「ブラウン喫茶・デルコッファー」のこだわりの内装(筆者撮影)

東京商工リサーチの調査によると、2021年に休廃業・解散した喫茶店の数は、調査を開始した2000年以降、過去最多を記録しました。

その理由として、大手チェーンや「コンビニコーヒー」との競争激化に加えて、物価高や人件費の高騰化も影響しているとのこと。また、コロナ禍を経て、在宅勤務やオンライン商談なども増え、ブームになっている反面、日常使いしている人たちの数は減っているのです。

ロケ地として利用されている喫茶店は、今の時代に貴重な風景を残す遺産ともいえます。できるだけ長く味わいたいものです。

(なお、年末年始は営業日時を変更している店舗もあります。お確かめのうえ、お出かけください)

喫茶店
「シルビア」の立派すぎるステンドグラス。まもなく閉店になるといい、見られなくなってしまう(筆者撮影)
【写真】美しすぎる…“超レトロ”な店内と、“まさに喫茶店”な神メニューの数々【すべてを見る】(35枚)
古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事