「中国産食品を闇雲に避ける人」が知らない事実 中国産=危険という発想が染み付いてないか

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中国にとっても日本は大事な"お得意様"です。そのため、中国政府は規制を強化し安全性の改善に取り組みました。また、中国側と取引する日本の輸入商社や食品メーカー、生協なども、中国側の生産者や加工事業者などの指導や製品検査などに取り組みました。

問題が生じると日本企業や生協自体の大きな損失やイメージダウンにもつながるので、日本側も必死です。厚生労働省や自治体の検査も、中国に対して厳しく行われるようになりました。

輸入品検査の違反率は他国より低い

これらの結果、中国産食品の安全性は高まり、厚生労働省の輸入食品検査での違反率は、他国も含めた平均違反率よりも低くなりました。その状況が10年以上続いています。

(図表:大和書房提供)

輸入食品については現在、輸出国段階と輸入時、国内の流通時という3つの段階安全確保策がとられています。輸出国政府が日本向けの生産や加工などを指導したり証明書発給などをしており、日本の厚生労働省も相手国と協議して対策を講じたりしています。

輸入時には、厚生労働省が「輸入検疫」として事業者に書類を提出させチェックし、検査もしています。国内では、都道府県などが店頭の食品を検査するなどして、違反品を見つけています。

これらの調査結果などを見る限り、国産食品と輸入食品に安全性の違いはありません。

(図表:大和書房提供)
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