部下から一目置かれる50代からの「お金の使い方」 頑張る若者に支援することで、社会に貢献する
さて、その飲み会にはA部長と同期のB部長も参加していました。B部長は、自分のことはあまり話さず、みんなの話をニコニコと聞いています。やがて一次会がお開きとなり、希望者は二次会のお店に向かうことに。
B部長は、一次会の参加費とは別に、若手の1人にお金を渡してこういいました。「これを足しにして、みんなで楽しくやって」。
20代の若手にとって、どっちの50歳が魅力的に映るか、という話です。
頑張っている後輩の「お客」になってあげる
残念ながら、50歳というのは、もはや若手と一緒に楽しく食べたり飲んだりするのが難しい年齢です。それより、シンプルにお金を出してあげたほうがよっぽど喜んでもらえるわけです。
これは、お金を出すという話に限りません。頑張っている若者を応援しようと思ったら、とても有効なのは、その若者に仕事を発注してあげることです。
私自身、起業家の支援をしていて、一番喜ばれるのは、商品を買ったりサービスを使ってあげたりするときです。
たとえば、若いソムリエさんが一生懸命頑張っているのを見たら、応援の気持ちを込めて高いワインを注文する。ヨガのトレーナーとして独立して奮闘している若者がいたら、お金を払ってレッスンを受ける。そうやってお客になってあげることが、先輩の務めではないかと思うのです。
余談ですが、行政の起業支援に矛盾を感じるのは、税金を使ってセミナーを開催したり開業資金を助成したりする割に、その中から起業した人が生まれても、その人の商品やサービスを使おうとはしないことです。
単純にお金をあげるよりも、お客になってあげることのほうが大事な支援ではないでしょうか。
お金を出して若者を応援するのは、元手が必要となります。投資をしてお金を増やすことも大事ですし、仕事をしてお金を稼ぐことも大事です。
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