帯状疱疹に血尿、がん闘病中に次々と訪れる試練 日常生活は崩壊寸前、膀胱の全摘出手術を決断

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

頻尿と血尿が悪化したのは10月中旬以降だ。3時間に1度ぐらいだった尿意が2時間に1度、1時間に1度と間隔が短くなっていった。1時間に1回というと1日に24回。夜は寝たと思ったらすぐにトイレ。この繰り返しである。

血尿は大半は少量で、わざわざこの程度の血尿のために起きなくてはならないのか、と腹立たしくなる。とはいえ、1日に数回は大量の血の塊が排出された。尿道がパンパンになり、破裂するのではないかと思えるほどの圧力がかかり、尿道口からペースト状の血の塊がどっと流れ出る。痛みはないのだが、見ていて卒倒しそうなほどの光景である。

もはやQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)がどうのこうのといったレベルではない。日常生活は崩壊寸前に陥っていた。止血剤を服用してはいたが、血尿が完全に治まることはなかった。そこで主治医と相談のうえ、大きな決断を下した、膀胱の全摘出手術を行うことにしたのだ。肥大化した腫瘍を内包するだけに困難な手術になりそうだ。手術日は10月29日となった。

帯状疱疹ワクチン接種で新方針

帯状疱疹ワクチン接種に大きな動きが出てきた。厚生労働省は2025年度から65歳になった高齢者などを対象に「定期接種」を始める方針を決めた。接種費用を公費で補助する。

対象は65歳になった高齢者と、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染し、免疫機能に障害がある60-64歳の人。すでに65歳を超えている人に対しては、2025年度からの5年間に接種できる機会を設ける。

現在は50歳以上の人や感染リスクの高い人を対象に「生ワクチン」や「組み換えワクチン」の接種が行われている。いずれも任意接種なため、8000円から2万2000円程度の費用がかかる。自治体によっては数千円から1万円程度の補助が出るケースがある。

山田 稔 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまだ みのる / Minoru Yamada

1960年生まれ。長野県出身。立命館大学卒業。日刊ゲンダイ編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会、地方関連記事を執筆。雑誌『ベストカー』に「数字の向こう側」を連載中。『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』『分煙社会のススメ。』(日本図書館協会選定図書)『驚きの日本一が「ふるさと」にあった』などの著作がある。編集工房レーヴのブログでは、最新の病状などを掲載中。最新刊は『60歳からの山と温泉』(世界書院)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事