瀬戸内海の離島が「留学先」として注目のワケ 「全校生徒数が93名」の広島県立大崎海星高校

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同校の生徒の特徴として、成果発表会でも物怖じせずにプレゼンテーションをしたり、地域の住民の方へのインタビューも積極的にしたり、自己肯定感が高い印象があります。実際のところはどうなのか、また留学と同様にホームシックや適合期の実情はどうなのか、生徒2名にインタビューしました。

留学中の生徒はどう思っているのか

インタビューしたのは高校3年生のKさんとAさんの2名の女子学生。

入学の動機については、Kさんの場合、中学校の際に最後の1年間不登校になり、高校は3年間通える本当に行きたい学校を調べていました。その際たまたまテレビの番組に出ていたこの高校について母親から教えてもらい、実際に見学のため来島。ここだ!と思って決断したということでした。

「実際に来てみると、島の人が頼んでもないのに何かやってくれたりとか、高校生とか大人にかかわらず、さまざまな方が挑戦されているという面においてもここは私にとってぴったりな場所だなと思って受験を決めました」

一方Aさんのほうは、まったく別の動機があったと言います。彼女には都会の進学校に通う兄がいて決められたレールに自分もいることに違和感を抱いていたようです。

「内進点からここら辺のエリアから選ぼうねと指導を受けてる時に、何の物差しの中で生きてるんだろうなって思ってしまって。この物差しだけじゃなくて、違うもので私を測ってくれる場所があったらいいなって」

地域みらい留学の制度自体が好きになり、パンフレットを見て直感で決めたそうです。

島に来て印象的だったことは、「人」だとAさんは言います。

「例えば、こうやって高校生が地域で何かしたいなって思って入ってきたときに、一緒にやるよって言ってくださる方が本当に多い」

Kさんも応援者の存在が大きいと言います。

「地域の場を作られている、挑戦されている方たちのところに行っておしゃべりするのが日常になるので、自分はこういうこと興味あってというのを言いやすい環境」

2人にインタビューして感じたのは、応援者が多いというのは、ひょっとしたらここの生徒が臆せず発言できる1つの理由なのではないかということです。

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