「箱根駅伝」を新年のスピーチに生かす4つのコツ 繰り上げスタートやシード権争い…"ネタ"の宝庫

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マネジメントは、効果効率的にリソースを配分することである。どの区間にどの状態の選手を任せるか。このマネジメントによって、レース展開はまったく変わってくる。

単に結果だけに着目するのではなく、どのようなスキル、どんな特長の選手がどの区間を任されるのか。そこに注目して箱根駅伝を楽しむのもいい。

マネジメントを工夫することで絶対的なエースがいなくても、ポテンシャル以上の力を発揮できるチームがある。

新年のスピーチで話すときのポイント

箱根駅伝が多くの人の心をとらえるのは、企業経営するうえで欠かせない重要なポイントをすべて網羅しているからだ。

だから、朝礼でスピーチするときは、その企業が置かれた現状を考えたうえで4つのうちどれかをチョイスすればいい。4つのポイントすべてを使うと、聴いている社員はどこが論点か分かりづらくなる。

たとえばM&Aなどで事業再編、組織統合が行われたような企業なら「ビジョンの重要性」を中心に語ればいい。そうすれば組織一丸となって1年を乗り切ろうという気持ちが湧くだろう。

もしも社長交代、事業承継がされたタイミングであれば「チームワークの重要性」をピックアップしてはどうだろう。世代交代が盛んに行われる組織でも、「一本の襷」をつないでいく意味を語るのに、箱根駅伝ネタは分かりやすい。

現在はVUCA(先行き不透明で将来の予測がつかない状態)の時代だ。不確実性、曖昧性、複雑性、変動性の高い時代だからこそ、ドラマチックな箱根駅伝ネタが人の心に響くのだ。

実際の「箱根駅伝」がどのような結果になろうとも、この4つのポイントをうまく活用して新年の挨拶、スピーチの構成を練られたらと思う。

ぜひ参考にしてもらいたい。

箱根駅伝で新年のスピーチをするときのポイント
横山 信弘 経営コラムニスト

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よこやま のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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