「お金を貯め込みすぎた高齢者」の超せつない末路 高齢者「そんなに貯めてどうする?」が多すぎだ

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私は「終活の専門家」として、日々多くの人たちから老後のお金の相談を受けています。

そこで強く感じるのは、「お金を貯め込みすぎている人がとても多い」ということです。

年をとるほど、お金はいらなくなる

年金で足りない分を補うために、2000万円程度を目指して貯蓄するのであればいいのです。

しかし、とうてい使いきれないほどの金融資産を抱えたまま老後に突入し、ほとんど手つかずのまま亡くなっていく人のなんと多いことか。

老後が不安なのはわかります。

でも現実を見れば、老後は現役世代のようにお金がかかるわけではありません。

70代、80代になれば、それほどたくさん食べられません。

旅行や遊びに行こうにも、気力も、体力もなくなります。

物欲も薄れ、欲しいものもなくなります。

若いときはゴルフや旅行などのぜいたくを好んでも、年をとれば「いまは庭いじりをするのが何より幸せ」「出かけるのは朝の散歩と日常の買い物だけ」といった人が増えてきます。

80歳の人に100万円を渡して「好きに使え」と言っても、使いどころがなくて困ってしまうのが現状なのです。

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