映画【推しの子】を"売れっ子MV監督"が撮る狙い ドラマ・映画版プロデューサーに聞く(前編)

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照明の渡邊良平さんも奥平さんとよく組んでいる方なので、どういうふうなライティングをすればライブ映像の輝きになるかということをよく理解されている。あれはなかなか普通のドラマや映画の経験だけでは培われない能力だったと察しました。

そういうことを熟知しているチームだったからこそ、どこにどういう人員やカメラを配置すればいいのか、ということがわかる。だからこそリアルに表現できたと思います。

上手くスケジュールが組めた理由

――ドラマシリーズのタイトルバックは、毎回違ったキャラクターがフィーチャーされたMVのような映像になっていました。そして先ほどのライブシーンの撮影なども含めて、全体的に音楽パートの比重が大きかったと思うのですが、通常の映画・ドラマなどに比べて、スケジュールの組み方などは変わってくるのでしょうか?

基本的には撮影のスケジュールは通常の作品と変わらなかったのですが、その中で現場で「お金がない」「時間がない」といった言い訳はできるだけしないよう心がけました。やはりものづくりに追われると、どうしてもそういった言い訳をしがちなんですが……。

配信ドラマと映画を4カ月半で一度に撮影できたからこそ、うまくやりくりできたということはあります。

ライブ撮影に2日かかるなら、別のシーンは1日で終わらせよう、といった具合に力の入れどころを相談をしながら、言い訳をなくすためのスケジュールを組んでいました。

インタビュー後編:映画【推しの子】"絶妙すぎる配役"決まった背景
壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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