短文型SNS「mixi2」ひっそり開始でも話題の理由 トレンドとレガシーを融合した招待制SNSに注目集まる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

こうした機能は、SNS「Misskey」やiPhoneの「iMessage」などにも実装されており、テキストだけでは伝わりにくい感情やニュアンスを表現できる仕組みだ。

文章で感情を表現できる「エモテキ」や、絵文字で反応するリアクション機能が用意されている(ミクシィ提供)

「今を共有でき、すぐ集える」をコンセプトに掲げるmixi2は、ユニークな展開方法を選んでいる。同社は「友人知人など身近で安心できる人同士で繋がり、じっくりと心地良い関係を構築して人づてで少しずつ広がってほしい」という考えから、意図的に報道発表を控えたそうだ。招待制を採用しながらも、招待コードの共有回数には制限は設けられていない。

これは2つの狙いがあると考えられる。1つは、サービス立ち上げ初期のアクセス集中を緩和する効果だ。もう1つは、SNSを通じたバイラル的な拡散効果を期待したものだろう。実際、XやBlueskyでは招待コードを共有するユーザーが多く見られた。

アルゴリズム推薦との新しい距離感

アルゴリズムによる投稿推薦が当たり前となり、見知らぬ人の投稿(そして広告)が次々と表示される現在のSNS。mixi2はそんな流れに一石を投じるかのような選択をしている。

サービスの中核となるホーム画面では、“フォロー中”をデフォルトのタイムラインに設定している。これは現代のSNSでは珍しい選択だ。多くのSNSがアルゴリズムによる“おすすめ”を前面に押し出す中、ユーザー自身が選択した情報源を優先する姿勢を示している。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事