「仕事と家庭」両立しようと疲弊する人の根本原因 禅僧が解説「疲れや不安を手放す」生き方
不安があるのは、生きている証拠。また不安は、避けるべき危険を察知するためのサインの役割も果たしているもの。つまりそれは人間が生まれ持った習性であり、私たちが生きるために必要なものでもある――。
曹洞宗徳雄山建功寺の住職である『考えすぎないコツ:「気づいて」「ほどいて」「放っておく」人生を軽くするシンプルな本質』(枡野 俊明 著、東洋経済新報社)の著者は、このように述べている。
不安は雪だるまに似ている
端的にいえば、不安や悩みのない人はいないということだ。とはいえ、不安を必要以上に大きくしてしまう人と、小さくとどめておける人がいるのもまた事実。著者によればそれは、「不安を転がす人」と「不安を転がさない人」との違いなのだという。
不安というのは、雪だるまに似ています。はじめは、手のひらにのる程度の小さな雪玉かもしれません。しかし、それを雪の上で転がしているとみるみる膨らんで、両手でも抱えられないほどの大きさになる。そこがもし坂道だったら、人間ひとりの力では、もう止めようがありません。(「はじめに」より)
不安もまた同じだということだ。
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