コナンが先生?東大生が語る「驚きの直前対策」4選 いちばん重要なのは「自分とどう向き合うか」

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次はCさん(工学部3年)の「後輩のための合格体験記を書く」です。

どこの学校や塾でも、難関大学に合格した先輩に対して合格体験記を書いてほしいとお願いされることは多いです。なので「後輩のための合格体験記を書く」こと自体はまったく珍しくないのですが、Cさんの場合は合格した後のことを想定して合格体験記を書いていたんです。どう考えても気が早いですよね。

でも当人はこれを書くことで気持ちが落ち着いたのだと語ります。合格した後のイメージを持つことができ、やる気が出るようになったのだと言います。さらに自分の背中を見ている後輩たちのためにも頑張らなければならないという意識が生まれ、サボったり休んだりする時間が大幅に少なくなり、「後輩たちから尊敬される自分でありたい」と思えるようになったのだそうです。

さすがに受験期に合格体験記を書いていた人はCさんくらいしかいませんでしたが、「自分のための受験ではなく、周囲の応援してくれる人や自分を見てくれている人のための受験なんだ」と意識することで、やる気が出てくるということは多いものです。

その点は参考になるのではないかと思います。

第2志望の大学のHPを見る

最後に僕の「第2志望の大学のHPを見る」についてもご紹介したいと思います。僕は2浪して東大に入りましたが、不安になったときにはずっと第2志望の大学の学部の紹介ページを読み、「東大に落ちたらここに行くんだよな」と思って見ていた記憶があります。ひょっとすると東大のHPよりも第2志望の大学のHPのほうが長く見ていたかもしれません。

なぜそんなことをしていたのかというと、2浪していて、東大に合格するイメージが1ミリも湧かなかったからです。勉強していても「どうせ俺は落ちるんだ」と考えてしまい、緊張や不安が押し寄せてきました。

そんなときに第2志望の大学のHPを見て、「ここにだったらいけるかもしれない」「第1志望がダメでもここに行くんだ」と考えることで、精神を安定させていました。合格できるか不安になったときには、「不合格にはならない」と考えるのではなく、「不合格になっても大丈夫」と考えたほうが、緊張が緩和されるものです。みなさんぜひ参考にしてみてください。

ということで、直前の過ごし方について4つの例を紹介しました。どんな方法を取ってもいいと思うのですが、いちばん重要なのは「自分と向き合うこと」です。自分と向き合った結果、「映画を見よう」となるのであればその選択肢でもいいと思いますし、「走ろう」と思うのであれば走ってみてください。

どんな方法でもよいので、悔いの残らないようにしっかり考えて行動してみてください!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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