やる気のない部下の「目の色が変わる」指導法3つ 子どもに宿題をさせることとよく似ている

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

こうした人と仕事のマッチングは、確かにリーダーにとって頭が痛い問題ですが、大切なのは、「どのようにしてその仕事に向き合わせるのか」「どういうかたちで挑戦させるのか」を考えて導くことです。

このことは、それこそ「宿題しなさい!」といってもなかなかやらない子どもに、うまく宿題をさせることと似ている面があります。

つまり、命令だけをしても全く効果はなく、ただ選択肢を提示するだけでもなく、そこには部下やメンバーの動き方をフォローする向き合い方が必要なのです。

苦手だと思っていた仕事が「食わず嫌い」なことも

具体的な方法は、人やシチュエーションによって変わりますが、およそ3つの方向性が考えられます。

①「やり方」を伝える
②「区切り」をつける
③「伝え方」を工夫する

①は文字通り、仕事の具体的なプロセスや、ポイントになる作業のコツなどの方法を丁寧に伝えてあげることです。

最初からものごとを自分で考え、最適な方法を自力で編み出していける人ばかりではありません。まずは、普遍的な「やり方」を身につけるからこそ、そこから自分なりの応用を考えられるようになるのです。

②は、時間や内容ごとに作業を区切り、その仕事にトライし続ける意欲を維持できるようにする工夫をしてあげることです。

新しいことや苦手意識があるものごとに向き合うと、どうしても集中力を維持するのが難しくなりますから、リーダーがそれをフォローする環境を整えてあげなければなりません。

③は、目の前の仕事の意義をより広い視点から伝えることで、挑戦する意欲を高めてあげることです。「伝え方」についてはいくつかのポイントがあるので、後述します。

このように部下やメンバーに丁寧に向き合う姿勢を貫いていると、私の経験上、彼ら彼女らは自分の価値を自分で見つけはじめ、どんどん成長していきます。特に、私がよく見てきたのは、苦手だと思っていた仕事が「食わず嫌い」だったというケースです。

次ページお互いの相乗効果でチームの成長が加速していく
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事