貧困国ドミニカで「野球選手」夢見る少年の"悲哀" インスタに「お金の絵文字」が書かれているワケ
途上国では、唯一の資本である身体を利用して、農業などの第1次産業に従事して生活することがオーソドックスだ。国内の経済が豊かでないなら、自給自足することで生きていく必要がある。
ただし、同じ身体を使う仕事でも、もっと外貨を稼げる仕事がある。それが、野球なのだ。
両親への恩返しの夢を語る子どもたち
幼少期の頃から彼らの心の奥底には、お金を稼ぐことが刻まれている。
そんなことを感じたのは、私が所属していたアカデミーの少年たちと、Instagramのアカウントを相互フォローした時だった。彼らのInstagramのプロフィールには、とある共通点があったのだ。最も若くて13歳の選手にすら、当てはまっていた。
それは、プロフィールにある、「ドル」の絵文字だ。
そして、ストーリーにはパパやママにお金を稼いで恩返しをする決意が載せられていた。スターになって両親に家をプレゼントするんだと、中学生の選手は笑いながら決意を語っていた。
私自身の中学生時代を振り返ると、クラブチームと学習塾の高い月謝を払ってもらいながら、両親に悪態をついていた。
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