優しくして「舐められる人」「慕われる人」の境界線 「自分を犠牲にする優しさ」をふるまわなくていい
同僚から仕事を頼まれたとしても、もし自分が忙しいなら「ごめん、今は手が離せないから、この仕事が片付いたら手伝うね!」と伝えていいんです。こうやって伝えると、相手は「この人はなんでもありじゃないんだな」と考えるようになるんです。
すると、相手は仕事を手伝ってもらいたい時に、「この人って今は忙しいのかな?」とこちらの都合を考慮してくれるようになるんです。相手はこちらの状況を考慮すると、「この人に時間を割いて手伝ってもらうのは価値のあることなんだ」って感じるようになります。
だから、手伝ってあげれば「忙しいのに貴重な時間を使ってくれたんだ!」と感謝される。こちらのイメージも上がり、返報性の原理が働いて、こちらが困っている時には助けてもらえるようになります。これが舐められなくなるということなんですね。
「優しくするのは、まず自分からでいい」
もしかすると「なんだか見返りを求めて優しくしてる気がする」「打算的な感じで気が引けるなぁ……」って思うかもしれません。僕もかつてはそう思っていました。「自分を犠牲にする優しさこそ、本当の優しさ」みたいなイメージがありますよね。
誤解がないように言っておくと、「見返りをくれる人にだけ優しくしよう」ってことではありません。僕が言いたいのは「優しくするのは、まず自分からでいい」ってことです。
自己犠牲を伴う優しさには限界があります。
もし、あなたが砂漠にいてカラカラに喉が渇いているのに、他人に水をあげていたら、あなたはダウンしてしまいます。だからお互いを大事にするためにも、まずは自分の喉を潤すのを優先する。その後で、困っている人をオアシスに連れていけばいいんです。
心理学には「自分で自分を扱うように、他人も自分を扱う」という原則があります。自分で自分のことを尊重できれば、他人からも尊重してもらえます。なので、あなた自身が「自分には大切にされる価値があるんだ」と思うことがとても大切なんです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら