優しくして「舐められる人」「慕われる人」の境界線 「自分を犠牲にする優しさ」をふるまわなくていい
舐められる人は周りに人が集まるどころか、グループの中で孤立しているような時もあります。もし困っていても、周りから助けてもらえない。こんな扱われ方をされたら「なんで自分だけ……?」ってモヤモヤしますよね。
では「舐められる人」と「慕われる人」はいったい何が違うのでしょうか? それは「ちょうどいい範囲で優しくしているかどうか」なんですね。
「お返ししなきゃ!」返報性の原理とは?
まずそもそもとして、優しくするとどうして慕われるのでしょうか? これは「返報性の原理」が関係しているんです。相手から親切にしてもらった時には「こちらも何かお返ししなきゃ!」と思う心理が働くことです。
たとえば、知り合いが旅行に行って、自分にお土産を買ってきてくれると「今度私が旅行する時には、あの人にお土産を買ってこよう」と思いますよね。これは返報性の原理が働いて、「親切にしてくれた人には親切を返そう」と思っている状態なわけです。
優しい人っていろんな人に優しくします。だから、そのぶんたくさんの人からポジティブなイメージを持たれます。そして、たくさんの人に返報性の原理が働くから、自分もたくさん親切にしてもらえて慕われるというわけです。
その一方で、舐められる人は優しくしてもお返しをされることが少ないです。ということは、何かが返報性の原理を邪魔しているってことですよね。その原因が「ちょうどいい範囲で優しくしていない」ということなんです。
たとえば、会社で同僚から「悪いんだけど、この仕事を手伝ってよ!」と頼まれたりすることってありますよね。ですが、実は自分の抱えている仕事も忙しくて、本当は余裕がない。
でも、断れないので引き受けてしまうことになります。自分を犠牲にして、自分の仕事は残業や、持ち帰り仕事で終わらせたりするんですね。
そして、ここからが大事なポイントです。こういうことを何度も続けていると、周りの人は「しめしめ、この人は多少ムリを言っても引き受けてくれるんだな!」と考えるようになります。
残念ですが、そう思われると自分を大切に扱ってもらえなくなります。都合よく仕事を押しつけられるのに、残業していても誰も助けてくれないという損な役割を続けることになってしまうんですね。
では舐められないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
それは「自分を犠牲にしてまで、他人に優しくしない」というマインドを持つことなんです。
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