子どもが適性をみつけられるよう親がすべきこと 親が子に先んじて努力しなければいけない
そんな彼女たちを見て、私も努力しなくてはと思い、2人の子を育てた自分なりのノウハウに加え、インターネットで資料を検索する方法を学び、子どもの教育本を読みふけり、SNSでも情報を収集した。そんなふうに社会の変化に追いつくため、若いお母さんたちに負けまいと努力をした。
多くの情報のなかから判断する見識を育てる
親であれば時代の変化を読み取るために、もっと努力し、学び、耳を傾けなければいけない。教育政策の変化に敏感になり、できれば教育委員となって自分から教育の変化をもたらす活動をするのもいいだろう。
これからは親にも情報収集能力が必須の時代だ。アメリカに来た頃の私はEメールを送る方法も知らなかったが、今はそんなふうでは育児に支障が出るだろう。
子どもに大きな影響をもたらすパソコンやインターネットの知識も必要だ。ネットを通して得られる情報を理解し、うまく活用しなければいけない。
長女と次女はテレビを制限するために親子間の摩擦が生じたが、三女のヘソンに対してはパソコンの利用をめぐって頭を痛めることが多かった。だが、雨のように降り注ぐ情報で、親も賢くなる。私のような母親でさえ、パソコンとインターネットで情報を得て知識を蓄えることができるのだ。
ただ、多くの情報を持っているからといって、一歩先を見る観測者になれるわけではない。重要なのは、その多くの情報のなかから本物と偽物を選り分け、どんな情報がわが子に当てはまるのかを判断する見識を育てることだ。
さらに、その見識でわが子だけの新しい能力を見つけることもできる。これは学校などの教育機関に全面的に任せるには限界がある。なぜなら、学校側が持っている情報が子どもに合う保証はないからだ。子どもに合った情報を探すのは、親が子どもを完全に理解し、子どもに必要な情報を選び抜く見識を持つことで、初めて可能となる。
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