中小企業オーナーは最強のおいしい職業なのか? 自由が利く、支出は会社の経費といわれるけど…

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では、収入が不安定で、仕事のやりがいもないというなら、経営者の座を誰かに譲って自身は引退するか、会社員生活に戻るという選択は考えられないのでしょうか。

なぜ会社員には戻らないのか?

「3代続いてきた当社を発展させるという責務があります。ただ、今さら会社員に戻っても、使い物にならないということも自覚しています。中小企業経営者、とくに私のような跡取り息子は、実務に疎いし、高度なマネジメント能力があるわけでもないですし」(建設会社)

「最近M&Aがブームのようですが、買い手が現れるのは相当な優良企業でしょう。当社の経営状態では、とても無理です。といって、後を継いでくれそうな親族も従業員もいません。結局、私が死ぬまで社長を続けることになりそうです」(部品メーカー経営)

このように、③ダメダメ社長だけでなく②フツウの社長も、中小企業経営者という職業をネガティブに捉えています。①ウハウハ社長のSNS投稿を見て「俺も!」とはやるのではなく、自分の経営能力を冷静に評価する、リスクの小さい方法でスモールスタートする、という必要がありそうです。

日沖 健 経営コンサルタント

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ひおき たけし / Takeshi Hioki

日沖コンサルティング事務所代表。1965年、愛知県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。日本石油(現・ENEOS)で社長室、財務部、シンガポール現地法人、IR室などに勤務し、2002年より現職。著書に『変革するマネジメント』(千倉書房)、『歴史でわかる!リーダーの器』(産業能率大学出版部)など多数。
Facebook:https://www.facebook.com/takeshi.hioki.10
公式サイト:https://www.hioki-takeshi.com/
 

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